筋膜リリースとは?ある整形外科医の疑問。

2019/08/13 ブログ
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私は一介の開業医である。整形外科出身だがペインクリニックと名乗っている。若い頃手術していると麻酔科の先生が外科の先生は神経を直接見るから神経ブロックはうまいよねと自嘲気味に言っていた。ペインクリニックとは麻酔科の先生が作った診療科である。私は開業にあたり設備投資を抑える為レントゲンなどの検査機器を一切配置しなかった。高価な機械を入れると資金を回収するため余計な検査をすることになるからだ。開業して5年になるが特に不便もない。最近エコー(超音波)の器械を売り込みに来るが、これは筋膜リリースという手技が注目されっているからである。体には様々な筋肉がありそれぞれ筋膜という硬い膜で接している。筋膜リリースとはこの筋膜間にエコー下で生理食塩水を注入し局所の痛みを改善する手技らしい。

我々整形外科医は骨にたどり着くまで神経や血管を傷つけない様細心の注意を払う。筋肉を分断するには筋膜をはがすのが理想であるが実際のところ結合が硬く不可能である。お肉を料理する際筋が硬くて切れない事がありませんか。その筋が筋膜なのです。水分を注入し筋膜をはがす事など現実的とは思えません。確かにエコー下では筋膜の動きは見えるでしょうがただ単に局所の容積が一時的に変化しただけなのでは無いのでしょうか?麻酔薬を併用しているから痛みも軽減するのです。一介の開業医がお偉い先生にお説教はできませんが、私は肩こりは神経ブロックで治療してます。