骨粗しょう症が発症するメカニズムとは?

2019/08/27 ブログ
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骨はⅠ型コラーゲンとリン酸カルシウムから出来ています。健康診断でも行われている骨塩定量とはカルシウム濃度を測定しているものですが最近の知見として骨塩よりも骨質の重要性が指摘されています。私の師匠は米国でいち早くコラーゲン構造の研究に取り組み画期的な業績を上げ先代の教授になられました。私も薫陶を受け同じ大学で研究させて頂きましたが遊ぶのに忙しく論文も書かずに帰国してしまいお叱りを受けた事が30年経った今でも昨日のように思い出されます。

骨質という概念は孫弟子にあたる後輩が提唱したもので最近では広く受け入れられる知識となりました。人間の体はほぼコラーゲンで出来ています。歳をとると皮ふがたるむように骨のコラーゲンも年を取り鉄筋が錆びるように崩れていきます。これが骨質という概念です。コンクリートを支える鉄筋も治療が必要なのです。骨塩というのはコンクリートの量を測っているだけなので当てにはならないという事なのです。整形外科医はこの問題を解決するため日々奮闘しております。