当院にはレントゲンがありませんと言うと様々な反応があります。

2020/05/05 ブログ
logo

 連休で祝日に診察をすると遠方の方からの問い合わせも多い。ひとしきり話を聞き最後に当院にはレントゲンがありませんと言うと反応は決して良いものではない。

 私も開業にあたってレントゲンの導入に悩んだがペインクリニックには経費、施設の面からは必要ないと決めて出発した。当初は検査をしない事を歓迎する意見も多く我が意を得たりと悦に入っていた。

 レントゲンは素晴らしい発見である事には間違いない。しかし今ではCT,MRI、エコーなど数多くの画像診断装置がありそれぞれをミックスして診断するのが当たり前になっている。しかし大事なのは臨床診断である。診察してヘルニアですねと言うとレントゲンも撮らないで分かるのですかと怒る方もいらっしゃりMRIの説明をして漸く納得される。必要な方には他院でレントゲン等の検査を依頼している。

 そもそも院名に整形外科が入っているのがいけないのであるがこれは保健所の指導によるもので私の本意ではない。私は月、金と埼玉県の2つの病院で整形外科医として仕事をしている。そこではかすり傷以外は必ずレントゲンを撮る。これは主に経済的な理由で技師がいる限り仕事を与えないと給料が払えないからで一般の開業医が注射などせずリハビリばかり行うのも同じ理由である。結構な給料を頂いている為お返しは必要だ。医療業界は世間が思っているより経済的に困窮している。今回のコロナ騒動で潰れる病院も多いであろう。

 コロナ騒動で初めて知ったのだが我が国のICUの数は先進国中で断トツに少ないそうだ。それに引き換えCT,MRIの数は断トツに多い。医者も患者も画像診断が好きな国民性なのであろうか。なんの武器も持たない当院の行く末も見えてきたのかな?愚痴りたくもなる。