ペインクリニックの歴史。

2020/06/16 ブログ
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 日本では1962年若杉文吉先生が東京大学麻酔科にペインクリニック科を設立したのが最初と言われている。若杉先生は1964年関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)の麻酔科部長に成りペインクリニックの診療に当たられた。この歴史からペインクリニックは麻酔科付属の診療科と成った。若杉先生は星状神経節ブロックという自律神経の治療を多用しかつて田中角栄首相が顔面神経麻痺に成られた時治療に当たった。その後1984年東京慈恵会医科大学の教授に成られた。

 整形外科でも痛みの治療は第一の目的であり手術以外の外来は主にペインクリニックの領域であった。星状神経節ブロックは古いカルテを見ると整形外科でも昔から行われている。私が麻酔科に出向した際硬膜外ブロックを余りに簡単に行うので驚かれた。整形外科では硬膜外ブロックは椎間板ヘルニア等に頻繁に行う手技である。同時に局部神経ブロックで手術を行う為その手技は整形外科医にとって必要不可欠であった。

 簡単にまとめるとペインクリニックとは理論的には麻酔科付属、実技的には整形外科付属といったものであろう。私も元は整形外科医である。