本日医師2名が逮捕された。安楽死は罪なのか?

2020/07/23 ブログ
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 歴史上安楽死は日常的に行われてきた。皆さんは「こけし」と聞いて何を思いますか。可愛い飾りだと思う方は歴史を知りません。かつて東北地方は冬の間やる事が無い為子作りに励み、その結果女の子が生まれると女郎部屋に売り飛ばすしかないのが不憫で殺め、魂を慰める意味で「子消し」を作ったのである。産地が鳴子とはよく言ったものだ。

 侍の世界でも切腹の際は必ず介錯が付いた。腹を切った位ではとても死ねないので楽にする意味で首を刎ねたのである。

 この様に安楽死とは日常的に行われていた。疑問が投げかけられるのは近代日本になり法律が整備されてからである。医師も安楽死の是非に悩み森鴎外は高瀬舟という小説を書き、手塚治虫はブラックジャックのライバルとしてドクターキリコを描いた。

 現在安楽死が法制化されているのはオランダとデンマークだけの筈?医療の進歩により形だけ生き延びる人が増え担当医は相当精神的につらい筈だ。昔の開業医は往診の場では阿吽の呼吸で延命措置を辞めていたと言う。

 今回逮捕された2人の将来はどう変わるのか?日本中の医師が注目している。都内にはALS(筋委縮性側索硬化症)の患者を専門的に集めている病院がある。私も短期間であるがアルバイトを行った。人工呼吸器を装着した患者がずらりと並ぶ光景は異様でもあった。驚いたのはそれでも心臓が止まったら心臓マッサージを希望する家族が多く居たのである。親族が揃うまでは死の宣告はしないで欲しいという理由だ。

死を選ぶのは本人では無く家族なのである。