医師の働き方改革。
2023/03/19
ブログ
医師にも労働基準法が適応される様だ。自分を振り返ると新入医局員の頃は朝7時に病棟に上がり雑用をこなす。手術日は手術台の傍らでひたすら無影塔を術野にあて、昼は5分で食べてこいと地下にある蕎麦屋に走って行った。
初任給はたったの8千円である。父親に辞めろと叱られた。生活のため地域の病院で当直をした。大学でも週1回は当直がある為、週2回は眠れない日があった事になる。
たまの休日に床屋に行くと毎回髭が固く成ってますよと言われた。ストレスでステロイドが乱れたのであろう。
振り返ると懐かしいが当時は本当にヘトヘトだった。しかし脳外科に行った同級生は3日間寝ていないと平気で言う。まだ恵まれてるなと思った。
今の私があるのはこの苦しかった医局生活があるからでこそである。時間ですから帰りますと言う研修医は将来何をするのか。美容外科しか行き先はない。
今年も9000人を超える医師が誕生した。もう過剰と言われるこの世界で生き残れるの為には相当根性の入った若者であろう。